家に戻った私たちは一緒に来た棗達を出迎えた。




一度荷物を自分の部屋に置いてお茶の準備をする私。





旅行中の話を楽しそうに聞く伯と昌廣を見て私は帰ってきたのだと実感した。





「良かったな～、美幸。楽しい夏休みで」





お茶の準備をしていたら伯が頭をグシャグシャと撫で回してきた。





「もー！伯！！…それにまだ夏休みは終わってないよ？」





笑いながら言うと伯は豪快に笑った。





「そう言えば伯達は北海道どうだった？………く、熊に出会わなかった…？」






一番心配していたことを聞くと何故かリビングで笑い声が聞こえた。





「おぅ！熊は俺の渾身の一撃で倒してやったぜ！」





と親指を立てて言う伯。





私はキラキラと称賛の瞳で伯を見た。





「はい、美幸ちゃんはこっちね～～」





何故かアキラにお茶のトレイ事リビングへ誘導され代わりにキッチンへは無限が入っていくではないか。





「？？」





分けが分からなかったが昌廣に北海道のお土産のお菓子を渡されお茶と一緒に食べていたらそんなことも忘れていた。