朝食が出来ると双子が起きてきた。





敏次を置いたまま６人で朝食を済ませる。





今日は１日静かに過ごす予定で私はリビングで宿題をする。





本を読んでいるアキラにパソコンを触っている無限、ソファーで寝ている棗に私と同じく宿題をしている双子とまだ寝ている敏次。





「無限たちは宿題しなくていいの？」






その言葉に無限がちょっと考えてから微笑んだ。




「俺たちには宿題はないんですよ。」





「そうなの？」





「期末テストもだったけど、入学してから今まで全ての教科のテストが満点だから宿題はいらないと判断されているんだ。どのみち俺達は高校で教わるよりも家で家庭教師に教わってるから既に大学卒業レベルなんだよ」とアキラが教えてくれた





「そうなんだ。」





家庭教師がいるほど三人の家は富豪なのだろう。




「美幸ちゃん！あいつらの、見た目に騙されちゃだめだよ！あいつら中身は化け物なんだから」と小さな声で言う環





「一度見ただけで物を覚えちゃうんだからね！人間業じゃないよ！」と同じく小さな声で言う斎





「斎、環。聞こえてますよ」と無限が眼鏡を光らせる。





「「な、何も言ってません！！！？」」




私はクスリと笑った。