朝ごはんを作っていた私はふと伯が見ているのに気付いた。



「?」



「いや……最近美幸の雰囲気変わってきたよな」と伯



「……そう?」



「俺も感じた。少し柔らかくなったと言うか」とコーヒーを飲みながら言う昌廣



「警戒しまくりだった猫がやっと餌を食べて寛ぐようになったみたいな感じ」と自分で言って笑う伯




「??」




「要するに高校に通って少しは変わってきたってことだよ」と伯




確かに私は高校に行くようになって限定はされるが人と話している。




「………まだ信頼は出来てないけど……最近みんなと話すのが楽しいと思う自分が要るんだ……。学園に通って少しは普通の高校生らしくなれてるのかなって思うときがある。」




そう言うと昌廣がそっと頭を撫でてくれた。




伯に関しては感極まってるというように天井を見上げている。



「お前のペースでゆっくりと信頼していくといい。人生は辛いことだけじゃないんだからな」と昌廣



私は微笑んだ。