「美幸さん。彼らが各部隊の副長です。右から円城寺要。敏次が率いる1番隊の副長です。真ん中が江崎陸。斎が率いる2番隊の副長です。最後が内田智也。環が率いる3番隊の副長です。」





「「「はじめまして、美幸さん。」」」




円城寺要は驚くほど赤い色の髪に緑色のカラコンをして耳に沢山のピアスをしている少年だ。




江崎陸は少し長めの金髪で右目が髪で隠れているが左の目は焦げ茶色の少年だった。




内田智也は紫色の髪で赤いカラコンをしており彼もまた耳に沢山のピアスをしていた。




私は三人の視線に微かに体が震えるのが分かった。



それに気付いた棗がグイッと私の抵抗も虚しく体を抱き寄せる。




「……離れて」




「嫌」




「離れろ」




「無理」




棗は不敵に笑って三人を見た。





「各自部隊に護るべき対象だと伝えろ。」





「「「はい!!!」」」




私は棗を見上げて自分の震えが止まっていることに気付き三人を見る。




「……く……工藤…美幸…です。ここにはあまりお世話になることはないと思うけど…よ、よろしくお願いします?」




「なんで疑問系なんだよ」と突っ込む敏次




「「「よろしくお願いします!!!」」」




三人は興味深そうにしかし控え目に私と棗を見ていた。




「じゃぁ戻ってそれぞれで伝えて?お披露目はもう少し落ち着いてからになると思うから」と斎




三人は深く頭を下げると部屋を出ていった。




「美幸さん、お疲れ様です。よく言えましたね」




無限が嬉しそうに私の頭を撫でた。




私は少し微笑んで頷き、しかし棗の手に捕らわれたままと言うことに気付き、棗の手をペシっと叩いてその手から逃れる。




私がした行動に目を見開く5人。




そしてすぐにアキラが爆笑し無限も笑い始めた。




「な、棗を叩いた……」と呆然と呟く敏次




「「とーぜんだよ!」」と怒っている斎と環




私は無限の横に逃げる。




棗は不満そうに私を目で追うが諦めてソファーに座る。



ここでの空間も落ち着けそうだった。