私は皆がいることで心が温かく勇気が沸いてくるような気がした。






今なら言えるかもしれない。






そっと棗から貰ったネックレスを握り締める。






昌廣と伯の間に入って座ると棗の顔が強ばるのが分かったが今はこの2人の間に居たかった。






「どうした?」






伯が嬉しそうに私の頭を撫でる。






深呼吸して私は口を開く。










「………今なら…話せると思う。……私の過去の話…皆に聞いて欲しい……」








時間をかけてそう言えば、全員が固まる。






「…話せるのか?」






心配そうに言う昌廣に私は頷く。






「……大丈夫。」






まるで私に力をくれるように伯がポンと背中を叩いてくれる。







「……私はーーーーー」