それからは真理亜さんと剛さんに連れられて私のお母さんとお父さんの写真などをたくさん見せてもらった。






そんな写真の中にはなんと、棗と一緒にお風呂に入っていたり、お昼寝している私の写真もあった。






写真の中の私たちはとても幸せそうだった。






真理亜さんの提案で夕食をごちそうになる。





夜ご飯の時は胡桃も出てきて仲良く話ながら楽しい食事の時を過ごした。






終始棗が不機嫌だった気がするが私へ向けられる瞳は温かいもので。






帰る頃になると、なんとか引き留めようと色々言い始める真理亜と剛を無言で睨み付けて玄関を出ようとする。






「またいつでも来てね、美幸ちゃん。絶対よ!!約束よー!!」






そんな必死な真理亜に笑って頷く。