「じゃぁ次は僕たちだね~!!」






双子が跳び跳ねながら棗へ近寄り紙袋を渡す。





中身は意外にも苺の色々なお菓子だった。






私が驚いているとアキラが微笑んだ。





「意外?棗はあー見えて苺が好きなんだよ」





また棗の事を1つ学んだ。






「じゃぁ次は俺。はい」





そう言ってアキラが棗に白い封筒を渡す。






棗はそれを受け取り中身を見て少し目を丸くして次に私を見た。





「アキラ、ありがとう」





目線は私のままアキラにお礼を言う棗。






私は首を傾げる。





しかし返ってきたのはとても優しい眼差しだった。







「棗、これは俺からです。」






今度は無限が棗にプレゼントを渡す。






中身はお洒落な腕時計だった。






「この前壊れたと言っていましたから」






とニコッと笑って言う無限に棗は静かに笑ってお礼を言うとジーーーと無言で私を見てきた。






私は首を傾げて棗を見返す。






「どうしたの?」







「美幸は何をくれるんだ?」





そっと耳元で呟かれて私は赤くなる顔を隠すように小さな紙袋を棗の顔に押し当てた。






「…はい」






怒るかと思ったが棗は嬉しそうに紙袋を開ける。






ドキドキして思わずアキラを見たが、アキラは優しく頷いた。