あと五分でチャイムがなると言うときに教室へと戻り始める。




チャイムが鳴ったと同時に自分の教室がある2階に着く。




丁度、教室から伯が出てきた。




「美幸、お前どこに行ってたんだ?心配したぞ」




「へへ。伯、私いい場所見つけちゃったの」




「いい場所?」




伯は私の笑顔に驚きながらも深く考える。




「美幸が安心するような場所なんてあったか?」




「ん~~。やっぱり伯にもナイショ」




「えーーー!何でだよ~」




と私の頭をグリグリしながら言う伯。





私は辞めて~と言いながらふと視線を感じてそちらを見ると呆然と立ってこちらを見ている双子と敏次が居た。





「……」




一瞬で無表情に戻った私に気付いた伯が私と三人を交互に見て最後にまた私を見た。




「荷物持ってこい。今日はもう帰るだろ?」




「うん。」




私は頷き急いで教室に戻って自分の鞄を取るとまた伯の元に戻った。




「大丈夫か?」




私の顔を覗き込んでくる伯。




「……あいつらしつこいの。ずっと無視してたけど関わってくる」




「……そうか。」




伯はそれ以上何も言わなかった。