じゃないし!
「ちょっと待っててばぁ!!」
雨宮恋二は勝手に決めて勝手に去って行ってしまった。
「ねぇ、美来様」
「何ですかぁ?」
「私を消してくれませんか?」
「は?何言ってんの?消せないし、そんな技持ってないから。というか、ジュース買ってくるのに随分遅かったね。何かあったの?」
何か………あった?
「何かあったじゃないよ!!何アイツ!?意味分かんないんだけど!!」
「ゆ、由莉?落ち着いて?」
「だってぇ〜。たまたまね、雨宮恋二に会えば急に「今日から俺の女」なんて言うし人の話し聞かないで勝手に約束してどっか行っちゃうし!もうめちゃくちゃだよ!」
「雨宮恋二ってあの、同級生の?雨宮恋二?」

