「彼女がブスだと俺のカッコよさ分かるからいいよな!」



私はブス。重々承知してる。けどさ、彼氏にましてや好きな人に「ブス」って言われたらショックで。



それはジョーク?ジョークにしては全く笑えなくて、ビンタを一発お見舞いして別れた。



それ以来、彼とは顔合わすことなく卒業して別々の高校に入学してもう二度と会うことはないと思ったらこんな所で………。




しかも、今カノは可愛らしい人。




あ〜んなこと言って置きながら!ほんと、サイテーなやつ。




こんな日曜日を過ごした次の日。




学校の最寄り駅に着いて改札口を出れば、ガードレールにもたれる見っ知った金髪男子の後ろ姿。




「あれ、雨宮恋二じゃね?」



「そうだよ、間違いねぇよ………」