365枚のラブレター


(クララside)

「クララさんって、歩君と付き合ってるの?」

「手を繋いでたよね」

「どうやって知り合ったの?」



登校初日から
私を取り囲む女子たちの質問は
歩君のことばっかり



舞ちゃんが言っていた通りだ
歩君は学校の女子たちに人気だって



そりゃそうだよね
あんなにカッコよくて優しい歩君が
モテないはずがない



「クララ、あっちで話そう」



舞ちゃんが
女子たちから私を助け出してくれた



「ありがとう!舞ちゃん!」



「もう、手を繋いで登校なんてしたら
 女子たちからひがまれるよ」



「え??
 私、みんなから嫌われちゃうの?」



「私がいるから平気でしょ」



舞ちゃんが同じクラスで本当に良かった



そんなこんなで始まった学校生活



1か月たったが
クラスの半分の女子は
私を敵だと思っているみたい・・・



歩君と付き合っているってこともあるけど

女子に人気の琉生君が
バイトのことで話しかけてくるから
余計私のことが気に入らないらしい



でも
そんなことを気にせず
仲良くしてくれるお友達もいてくれる



学校が始まり
私の生活はものすごく忙しくなってしまった



平日は学校が終わったら
歩君と一緒に公民館で子供たちと遊んでいる



そして6時から8時までバイト
歩君がバイト先まで迎えに来てくれて
一緒に歩くのが私の癒しの時間



でもバイバイした後は
人間界を知る勉強や
学校の勉強をして
深夜2時くらいにベットに入る生活



睡眠時間もあまりとれないし
まだ学校もバイトもなれていないから
ベットに入ると
バタリと寝てしまう



でも毎週日曜日はお弁当屋が定休日



大好きな歩君と一緒にいられるんだもん!

日曜日まで頑張らなきゃ!!