365枚のラブレター


(クララside)

「ほにょ~
 舞ちゃん、制服着たけど、これでいいの?」



「いい!いい!
 クララ!似合ってるじゃん!」



「そうかな・・・
 スカートが短くて・・・恥ずかしい・・・」



「これでいいの!
 何!クララ!
 私のこと信じてないの?」



「そんなことじゃないよ・・・・

 ただ・・・
 似合ってない気が・・・」



隣にいる舞ちゃんは
同じ制服とは思えないほど
可愛く着こなしている



それなのに私は
なんかチンチクリンに見える・・・



「歩君がお迎えに来てくれるんでしょ!
 寮の外で待っててあげなきゃ!
 さ!早く行く!行く!」



「じゃあ、舞ちゃん。
 学校でね」



高校のかばんを肩にかけ
玄関のドアを開けると



「ク~ララ!」


眩しい笑顔の歩君がいた



歩君、制服姿もカッコイイ!!!

私の彼だなんて信じられないくらい
カッコイイよ!!!




「手、つなぎながら行こうぜ」



「え?
 私が彼女だって、高校のみんなにバレちゃうよ」



「バレていい!
 クララは俺の女だって見せつければ
 クララに悪い虫がよってこないだろ」



俺の女?  

見せつける?


そんなこと言われたら
ドキドキして顔を上げられないよ



「クララ、手を繋ぐの、嫌?」



置き去りにされたワンちゃんみたいに
寂しそうな目で見つめてくる歩君



歩君・・・

可愛すぎだから・・・



「ううん。嫌じゃない! 
 すっごく嬉しいよ!!」



隣に歩君がいてくれる幸せをかみしめながら
優しく微笑んだ