(クララside)
「ほにょ~
舞ちゃん、制服着たけど、これでいいの?」
「いい!いい!
クララ!似合ってるじゃん!」
「そうかな・・・
スカートが短くて・・・恥ずかしい・・・」
「これでいいの!
何!クララ!
私のこと信じてないの?」
「そんなことじゃないよ・・・・
ただ・・・
似合ってない気が・・・」
隣にいる舞ちゃんは
同じ制服とは思えないほど
可愛く着こなしている
それなのに私は
なんかチンチクリンに見える・・・
「歩君がお迎えに来てくれるんでしょ!
寮の外で待っててあげなきゃ!
さ!早く行く!行く!」
「じゃあ、舞ちゃん。
学校でね」
高校のかばんを肩にかけ
玄関のドアを開けると
「ク~ララ!」
眩しい笑顔の歩君がいた
歩君、制服姿もカッコイイ!!!
私の彼だなんて信じられないくらい
カッコイイよ!!!
「手、つなぎながら行こうぜ」
「え?
私が彼女だって、高校のみんなにバレちゃうよ」
「バレていい!
クララは俺の女だって見せつければ
クララに悪い虫がよってこないだろ」
俺の女?
見せつける?
そんなこと言われたら
ドキドキして顔を上げられないよ
「クララ、手を繋ぐの、嫌?」
置き去りにされたワンちゃんみたいに
寂しそうな目で見つめてくる歩君
歩君・・・
可愛すぎだから・・・
「ううん。嫌じゃない!
すっごく嬉しいよ!!」
隣に歩君がいてくれる幸せをかみしめながら
優しく微笑んだ



