365枚のラブレター


(クララside)

そんなこんなで
私のバイト生活が始まった



夏休みの間は
一日2時間の週5日



昼間は奏多君と一緒に過ごして
夕方の4時から6時までがバイトタイム



レジの使い方や
お惣菜の量り売りの仕方など
覚えるのに苦労したけど

優しい美紅さん夫妻と
困ったときにサッと手を差し伸べてくれ
る琉生君に助けられ
なんとかバイトにも慣れてきた



今日もバイト終わりに
お迎えに来てくれた歩君が
私に言った



「もうすぐ、夏休み終わっちゃうな」



「そうだね」



「終わんないで欲しい!夏休み!

 だって
 クララと二人でいられる時間が
 減っちゃうじゃん!」



歩君・・・

私と一緒にいたいって思ってくれてたんだ!

すっごく嬉しい!!



「でも私
 高校ってどんなところなのかワクワクで
 すっごく楽しみなんだ」



「俺ら、同じクラスならいいな」



「うん」



バイトの疲れを
いつも吹き飛ばしてくれる歩君



もうすぐ
歩君との高校生活がスタートです