やっぱり……来たな。
「まさか、俺に会わせまいとして隠してるってことは……」
「おい、修一くん。場をわきまえないか。気持ちは分からないでもないが、今は商談中だぞ」
「所長……。失礼しました」
「まあ、いいですよ。蘭さんには昨日、広報部からのヘルプ要請のため休日出勤をしてもらいました。今日はその代休です。俺がこのためにワザと今日休ませたわけではありません。今日は彼女の母親が退院する日だというので、彼女の希望で休んでいます」
「退院って!?入院していたのか広美は。また心臓の調子が悪くなったんじゃ………」
「1週間の検査入院の予定が、治療のため1ヶ月に延長されたそうですよ」
叔父さんはやはり叔母さんのこと心配なんだな。
こんな事でもなければ入院のことを知らせる事もなかったけど。
まひろに知られたら、またどやされるだろう。
なんか、変な空気になってしまったな。
「課長、俺が担当ってことは勿論彼女……蘭さんもってことですよね」
「あ、まあ、そうだな。そういうことだな……」
問題はそこなんだよ。
今日は免れたけど、いつまでも逃げてる訳にもいかない。
「え、どういうこと?翔とまひろってまさか……」
「蘭さんは俺の部下だよ。今はコンビを組んで一緒に仕事しているから、仕事上のパートナーってことだ」
「そうか、そういうことか。了解」
この展開は想定外だったな……。
修一が帰って来る事すら知らなかったし、この案件を担当するって事を想定できるわけがない。
それにしても叔父さん、何を考えているんだ。
わざわざ、修一とまひろを近付けるようなことを。
「おっともうこんな時間か。私は昼食会の予定が入ってるんだ。ここで失礼させてもらうよ。あとは修一くんに任せるから、よろしく」
見送りのため席を立とうとすると、手で制しながら言った。
「そのままで。帰り道くらい分かるよ。修一くんは久し振りの再会なんだし、一緒にランチでも摂って来たらどうだい?ここの社食は美味いと評判らしいぞ」
「ありがとうございます、所長」
立ち上がって蘭先生を見送り、翔と修一に声をかけた。
「じゃ行くか、シャ食に」
「まさか、俺に会わせまいとして隠してるってことは……」
「おい、修一くん。場をわきまえないか。気持ちは分からないでもないが、今は商談中だぞ」
「所長……。失礼しました」
「まあ、いいですよ。蘭さんには昨日、広報部からのヘルプ要請のため休日出勤をしてもらいました。今日はその代休です。俺がこのためにワザと今日休ませたわけではありません。今日は彼女の母親が退院する日だというので、彼女の希望で休んでいます」
「退院って!?入院していたのか広美は。また心臓の調子が悪くなったんじゃ………」
「1週間の検査入院の予定が、治療のため1ヶ月に延長されたそうですよ」
叔父さんはやはり叔母さんのこと心配なんだな。
こんな事でもなければ入院のことを知らせる事もなかったけど。
まひろに知られたら、またどやされるだろう。
なんか、変な空気になってしまったな。
「課長、俺が担当ってことは勿論彼女……蘭さんもってことですよね」
「あ、まあ、そうだな。そういうことだな……」
問題はそこなんだよ。
今日は免れたけど、いつまでも逃げてる訳にもいかない。
「え、どういうこと?翔とまひろってまさか……」
「蘭さんは俺の部下だよ。今はコンビを組んで一緒に仕事しているから、仕事上のパートナーってことだ」
「そうか、そういうことか。了解」
この展開は想定外だったな……。
修一が帰って来る事すら知らなかったし、この案件を担当するって事を想定できるわけがない。
それにしても叔父さん、何を考えているんだ。
わざわざ、修一とまひろを近付けるようなことを。
「おっともうこんな時間か。私は昼食会の予定が入ってるんだ。ここで失礼させてもらうよ。あとは修一くんに任せるから、よろしく」
見送りのため席を立とうとすると、手で制しながら言った。
「そのままで。帰り道くらい分かるよ。修一くんは久し振りの再会なんだし、一緒にランチでも摂って来たらどうだい?ここの社食は美味いと評判らしいぞ」
「ありがとうございます、所長」
立ち上がって蘭先生を見送り、翔と修一に声をかけた。
「じゃ行くか、シャ食に」