貴方に出逢えた奇跡(命のリレー)

マンションに着くと由貴は疲れたせいか眠って

しまった!由貴は大貴のベッドに寝かせてもらっ

た!

由貴を寝かせると大貴は

「飲んで!」

とコーヒーを出してくれた

コーヒーはソファーの所にあるテーブルに置かれ

た!

大貴はソファーに座っていたので、私は絨毯

の所に座った

大貴は、座っているソファーの隣をポンポンと

たたいて

「ここに来て!」

と言った

迷ったけど…隣に座った

「コーヒーを頂いたら帰ります!」

と言ってコーヒーを飲もうとすると

そのカップを取り上げテーブルに戻した

「由美!これから言う事に正直に答えてくれ!」

「質問によるけど!」

私は本心を隠す為、強気に出た!

「どうしてあの時玄関を開けてくれなかった⁇
俺は由美を忘れられなかった!
やっと逢えたのに…」

「あの時も言ったよね!
普通の恋愛がしたいって!あの時は、婚約してた
から、婚約者に誤解されたくなくて…」

「由美!もう嘘はいいんだ!
なにもかも知ってる!君には婚約者なんていなかった!あの時病院であった日、本当は検診ではなかったんだろう⁇
あの子を身ごもってたんだろう⁇
あの子は俺の子だろう⁇」

「違います!確かにあの時妊娠してました!
だけど大貴の子じゃない!」

「じゃあ誰の子なんだ!」

「誰の子でも大貴には関係ないんだから!
ほっといて!」

「そんなにしらを切るのか⁇」

「……」

「高野が白状したよ!」

「えっ!」

「高野に言われたんだろう⁇俺と別れるように
高野がおかしな事を言うから、聞き出したんだ!
そうしたら全部話してくれたよ!」

高野ってさっきから言ってるけど…結婚してるん

じゃないの⁇

でもマンションも一人暮らしっぽいし…

子どもは⁇

私が大貴に色々聞きたいよ!

「言われたよ!大貴と病気になる前から付き合っ
てるって!
大貴は私の事を暇つぶしで付き合ってるって!
ただの遊びだって!
そして最後に大貴に対して何ができるか!って
高野さんは大貴を支えられるって!
私には何もしてあげれなかった!」

涙が止まらない!

「大貴にしてあげれることは、わたしが離れる事だ!って思ったから…」

どうしよう!涙が…

「由美…君はたくさん俺を支えてくれたよ!
君がいるから頑張れたんだ!
頑張れば…君がまた戻ってきてくれると信じて頑張った!あの時病院で逢った時、産婦人科から出てきた時、もしかして…とも思った!
だから君のアパートに行ったんだ!」

「あの時高野さんが、大貴に順調だったって言って、大貴が報告しないとなって言ってたから、二人に子どもが出来たんだ!と思ってショックだったの!」

「あれは…本当に高野は妊娠してたけど!
俺の子じゃあない!俺の友達の子を妊娠してたんだ!あの日は、友達が一緒に行かれないから俺に頼んだんだよ!ちょうど検診もあったし!」

「そうだったんだ!」

「納得した⁇」

「うん…」

恥ずかしかった!誤解だったんだ!よかった!

「じゃあ!誤解も解けたし…もう一度聞くよ!
あの子は俺の子⁇」

私はうなづいた!

「本当だね!やっぱり!なんか病院であの子を見た時、なんかわからないんだけど、身体が暖かくなった気がしたんだよ!そして由美を見て確信したんだ!俺の子だって!」

「大貴…ごめんなさい!黙ってて!」

「由美!まだ隠してる事があるだろう⁇」

「ううん…」

「嘘だ!」

「嘘じゃない!」

「俺!病気が治ったんだ!ある赤ちゃんの臍帯血によって!赤ちゃんとそのお母さんに感謝だよ」

まさか!ダメ元で頼んだ事だった!

あの時の女医さんに相談した

正直にお腹の父親が白血病だと…だから子どもが

産まれたら臍帯血を使って欲しいと…

だけど!それで助かるかは、わからないと言われ

たけど…お願いした

その後、どうなったのか心配したけど…使われて

大貴は元気になったんだ!

「ありがとう!由美!」

「どうしてその事を…」

「あの女医さんから聞いた!あの女医さんは
俺の姉貴だから!」

「えっ!」

「驚いた⁇」

大貴は笑っていた

「姉貴は、由美から話を聞いて驚いていたよ!
だけど守秘義務があるから、誰にも言わなかったをだよ!もし俺が助からなかったら…って思ったりして、俺が元気になって由美が独身だったら言おうと決めてたらしい!
そして俺は元気になった!姉貴は偶然に病院で由美を見かけたらしい!だから調べて独身ってわかったから俺に教えてくれたんだ!」

「そうだったの…でも元気になってよかった!」

「ちなみにあの子の名前は⁇」

「由貴!由美の由と、大貴の貴を取ってゆうきです!」

「由貴か!いい名前だ!」

「由美!結婚して下さい! 指輪は今ないけど…
これからは由美と由貴を守っていきたい!」

もう涙で顔がすごい事になってるのに…まだ泣かせるつもり…でも…

「はい!」

大貴は私を抱きしめた!

「ずっとこうしたかった!」

そして身体を離し優しくキスをした!

そのまま愛し合った!離れた時間を埋めるように

「なあ由美!そろそろ由貴起きてくるんじゃないか⁇」

「あー!」

慌てて着替えをした!

それをわかっていたかのように由貴が起きてきた

大貴が由貴に

「由貴!」

と声をかけると、ゆっくり大貴の元へ…

大貴は愛しそうに由貴を抱きしめた!

そして

「由貴!ありがとう!命を繋いでくれて!」

その日は3人でテーブルを囲んだ!