貴方に出逢えた奇跡(命のリレー)

大貴と別れて2カ月が過ぎた頃、体調が優れず

仕事が早く終わったので病院に行った

色々検査してもらい、内科から紹介で産婦人科に行った

まさか!生理はそういえばきていない!

でも大貴と別れてストレスで来ていないと

思った!

産婦人科の女医さんに

「おめでとうございます!今3カ月です!」

と言われた!

大貴と私の子どもだ!

エコーで赤ちゃんを見せてもらった!

まだまだ小さい命だけど、私のお腹に大貴の子ど

もがいる!

「これが心臓よ!元気に動いているわ!」

診察が終わり先生に

「産みますか⁇」

と聞かれた!

私は迷いなく

「はい!」

と答えた

「じゃあ2週間後、ご主人も一緒に」

と言われて

「すみません!私一人で産みます!」

先生は何も聞かず

「わかりました!」

とだけ一言言っただけだった!

私は診察を終えて、受付に行くのを、まさか大貴

に見られていたなんて知らずに…

会計を待っていると

私服姿の大貴がそこにいた

私はびっくりした

バレていませんようにと祈りながら

「退院したの⁇」

と普通に聞いた

大貴は

「うん!今日は定期健診!」

「そ そうなんだ!」

「由美は体調が悪いのか⁇」

ドキドキしていると

「さっき産婦人科から出て来ただろう⁇」

「えっ!」

どうしよう!見られてたなんて!

「あー!私は検診!」

「検診⁇なんの⁇」

「あー!子宮癌検診だったの!」

早く名前呼ばれないかな⁇と思いつつ、大貴早

く、どこかに行って!と願った!

そこに高野さんが来た!

私を見て

「お久しぶりね!」

と言ってきた

私も

「お久しぶりです」

と返した

その次の瞬間!耳を疑うような発言を聞いてしま



「順調だって!」

大貴に言っていた

そして

「よかった!報告しないとな!」

と言う大貴との会話

私はどうしていいのかわからず、その場から離れ

た!もしかして二人の間に赤ちゃんが…

受付で名前が呼ばれ会計を済ませ、一応会釈をし

て、病院を出た!まさか大貴が名前を呼んでいた

なんて知るよしもなく…

アパートに帰り泣き崩れた!

お腹に手を当て

「ごめんね!あなたにパパを見せてあげれなくて

パパは違う人と幸せになってました!」

赤ちゃんに謝る事しか出来なかった

それからどの位時間が経ったのか…

インターホンが鳴った

何度も鳴っていた

そして玄関がドンドンと音がして

「由美!由美!開けてくれ!」

大貴だった!

私は玄関を開けずに

「お話する事はありません!」

ときっぱり言った

「お願いだ!少しだけでいい…顔を見せてくれ!
お願いだ!」

「帰って下さい!」

「いつか来てくれると思って…ずっと待ってたんだ!さっき逢えて嬉しかったんだ!
話をさせてくれ!」

「私言いましたよね⁇普通の恋愛がしたいって!あなたといると疲れるって!
いつどうなるか、わからない人を好きになっても
辛いだけだから!」

「由美…」

お願いだから!私に関わらないで!

あなたの傍に行きたくなるのよ!

玄関を開けて、あなたを抱きしめてしまいそうだ

から…

「帰って下さい!」

「わかった…ごめんな!由美…」

大貴の足音が消えていく…行かないで…大貴…