貴方に出逢えた奇跡(命のリレー)

翌日仕事が終わり大貴の所へ行った

病室に入ると点滴をしている大貴がいた

眠っていた

私はそっと頬に触れた!あったかい!
それが嬉しくて涙が出そうになった!

大貴が目を覚ました

「ごめん!起こしたね!」

「ううん!本当に来てくれたんだね!嬉しい」

「当たり前でしょ!昨日約束したでしょ!」

と笑って言った

「由美!ありがとう!」

ダメ!泣いたら!自分に言い聞かせた!

その時ドアのノックの音がした

大貴が

「はい!」

と返事をした

「永田さん!検温です!」

と言って体温計を渡した

そして私の方をチラッと向いた

その視線が鋭いと感じた!

その感は当たった!

「大貴!あまり無理しないでね!治療も始まった所だし…疲れたら大変だから!」

まるで恋人が言っているようだった!

大貴は

「うん!わかってるよ!」

と素っ気なく言った

私はこの看護師さん今大貴って言ったよね⁇

不安がよぎった…

看護師さんが出て行った後、無理させられないと思い帰る事にした!

大貴は

「明日も来てくれる⁇」

って寂しそうに聞いてきた

私は

「明日は早番だから、早く来れるよ!」

と言うと

「よかった!由美が来てくれると、辛い治療も頑張れる!」

その言葉で涙が出た

大貴はそっとゆびで拭いてくれた

「ごめんな!由美…」

「違う!私の方こそ泣いてごめんね…」

どうしたら私は大貴を守れるの⁇

あなたの力になれるの⁇

あなたの傍にずっと居られるの⁇

「じゃあ帰るね!」

「うん!送っていけなくてごめん…明日待ってるから!」

「じゃあ!明日ね!」

と言って病室を出た

ナースステーションの前でさっきの看護師さんに声をかけられた

「あのう⁇」

「はい!」

「少しお話し出来る⁇」

「はい!大丈夫です!」

「じゃあ下のカフェで待っててもらっていいかな⁇ 私今終わったから、着替えたら行くから!」

「はい!わかりました」

ここで話じゃないんだ!不安になった!