「大丈夫だよ、ちゃんとした服選ぶから」

「ほんとでしょうね?変な服だったら着ないからね」

心配しすぎだろうと思ったが、今朝の事、考えると仕方がないのかもしれない。信用を著しく落としているのかもしれない。オレはただ、サナのボーイッシュな服装が目につくので、女の子らしい服装のサナを見てみたいと思っただけだった。それを正直に言うとサナは変態と切り捨てるだろうから黙っておくけれど。

若者の多いショッピングモールに入り、色んな店舗を見て回る。正直、女性の人気のブランドがよく分からない。いつももらってばかりで女性にプレゼントを選んぶ事は高校以来だった。