「あんた全部聞こえてんのよ!」 あいつに一発パンチをかませば、 「風ちゃんの地獄耳ー!!」 と言って逃げていった。 「そーいえば、風ちゃんどうだった?」 「ん、あんたの為に山登ったなんて黒歴史よ!」 と答えておいた。 「ちぇっ、風ちゃん素直に言わないんだから」 と拗ねるあいつ。 「楽しかった…」 とポツリと呟くと、 「やったぁー!」 とまたその笑顔で私を襲う。