復讐寮~罰ゲーム~

友樹の右腕は後ろに折れ曲がり、ぶら下がっている。


「友樹……! ひどいよこんなの!」


亜沙美が友樹に駆け寄るが、どうすればいいかわからないようでオロオロしている。


「早く、救急車を!」


瞳がそう言うより先に、先輩たちがあたしたちのスマホを奪い取っていた。


テーブルに置いたままで、油断していたのだ。


「スマホを返せよ!」


優歩が叫ぶ。


しかし、それに反応する先輩は1人もいなかった。


「これはしばらく預かっておくからね」


6人分のスマホはカヤ先輩が用意した袋の中に入れられてしまった。


「大丈夫だよ、ここは寮内だもん。大きな声を出せばきっと助けがくる」


あたしは自分自身に言い聞かせるように呟いた。


ここまで叫んだり騒いだりしても誰も来ないことは、見ないフリをした。