復讐寮~罰ゲーム~

「あたし、今体調が悪いんです。カヤ先輩にうつるかもしれません」


「嘘はいいから、早く!」


そう言い、カヤ先輩は乱暴にドアを叩き続ける。


その音は寮内中に響いていそうだ。


「カヤ先輩、そんなに騒いだらみんな起きちゃいますよ?」


生徒のことを最優先しているカヤ先輩なら、この言葉で気が変わると思った。


しかし……。


「もう全員起きてるから平気よ」


そう言われ、あたしは真仁たちへ視線を向けた。


真仁たちは眉を寄せて左右に首を振る。


真面目が取り柄の生徒たちが、こんな時間に起きているとは思えない。


カヤ先輩が嘘をついている可能性が高かった。


「嘘をついているのはカヤ先輩の方ですよね? あたしも、もう寝たいんですけど」


最後まで言う暇もなく、再び大きな音が響いていた。


それはノック音ではなく、ドアを破ろうとするほどの大音量だ。