復讐寮~罰ゲーム~

「亜沙美、これプレゼント」


友樹はそう言って亜沙美に小さな箱を手渡している。


亜沙美が箱を開けてみると、そこからは真珠のピアスが出て来た。


「嘘、これ本物の真珠?」


「そうだよ。亜沙美に似合うと思って買って来た」


友樹の言葉に亜沙美は抱きついている。


「ねぇ、友樹はどこからお金をもらってるの? 家は裕福じゃないって、本当のこと?」


気になってそう訊ねると、友樹は亜沙美を抱きしめたまま「そんな話、どうでもいいだろ?」と、言った。


でも、教室内での男子たちの会話が蘇って来る。


CDに本に現金。


男子寮の中では色々なものがなくなって行っているようだ。


「知枝は気にし過ぎだ。友樹はいいやつだよ?」


あたしの考えを見透かすように真仁は言った。


「それは知ってるけど……」


あたしたち6人は長い付き合いだ。


みんなちょっとバカなところがあるけれど、基本的にはいいヤツばかりだ。


「……そうだね。友樹が盗みなんてするわけないよね」


あたしは気を取り直すように、そう言ったのだった。