あたしは目を丸くして瞳を見つめた。


寮内で寝タバコをするなんて、どんな神経をしているんだろう。


友人ながら、呆れてしまう。


「クッションに火がついただけなのに、大げさだよねぇ」


瞳はそう言って大あくびをしている。


自分のせいで大騒動になっているという自覚はないみたいだ。


「野守さん、ちょっとこっちに」


険しい表情のカヤ先輩が瞳を呼ぶ。


これは説教だけでは済まされないだろう。


あたしと亜沙美は目を見交わせてため息を吐いたのだった。