「自分の下腹部のソレを切断できなければ、彼女の体をバラバラに切り刻んで行くわよ?」


カヤ先輩がそう言うと同時に、あたしの耳に包丁が押し当てられた。


痛みが走って顔をしかめると、耳から血が流れて行くのがわかった。


その感覚にどんどん血の気が引いていく。


嘘でも、冗談でもない。


この人たちは本気であたしをバラバラにしようとしているのだ。


あたしを押さえつけている先輩たちの目はうつろで、どこを見ているのかわからなかっら。


薬物の影響で正常な判断ができなくなっているのかもしれない。


「やればいいんだろ」


静かな声で言ったのは真仁だった。


真仁は後ろを向いてベルトを外しにかかっている。


「真仁やめて!」


そんなことをしたら、ショック死してしまうかもしれない!


しかし、今のあたしは少しも動くことができなかった。