青い顔をしているけれど、恐怖を悟られないようにしているのがわかった。


「どうかな? カヤ先輩は知らないと思うけど、薬にも色々と種類があるんだ。そう言う行為に適しているものもある。試してみたいんじゃないですか?」


「なにを言ってるのか意味がわからないわ。押さえつけて!」


カヤ先輩の言葉を合図に3人の先輩たちがあたしの体を壁に押さえつけていた。


「なにすんの!」


咄嗟のことで逃げることも、抵抗することもできなかった。


背中に冷たい汗が流れていく。


真仁があたしを見て焦った表情を浮かべた。


今までも、カヤ先輩は1人に罰を与えるとき、その人物の恋人を傷つけると脅していた。


「知枝は関係ないだろ!」


「ダメよ。今まで通りやらないと」


ようやく真仁のポーカーフェイスが崩れ、カヤ先輩は満足そうに笑っている。