亜沙美に優歩に瞳に友樹。


みんな自分の罪を暴露され、傷つくという方法で償った。


残っているのはあたしと真仁の2人だけだった。


あたしと真仁はキツク手を握り合っていた。


どうにか、ここから脱出する方法を考えないといけない。


あたしたち2人だけでも……!


「閲覧者数はどんどん増えているわよ。あなたのことが好みのタイプだって書き込みも多いわ」


カヤ先輩は動画の配信状況を、わざと友樹へ教えている。


「住所も電話番号も載せておいたから、あなた目当ての男がどんどん押し寄せるでしょうね」


カヤ先輩は本気で楽しみながらそう言っている。


友樹はなにも言わず、俯いたままだ。


解放された亜沙美はうずくまって泣きじゃくっている。


「知枝。次は俺かお前かのどちらかだ」


真仁があたしの耳に口を寄せてそう言った


あたしは小さく頷く。