カヤ先輩はもう一本アイスピックを受け取り、瞳へと近づいた。


逃げようとした瞳だけれど、待ち構えていた先輩たちに羽交い絞めにされてしまう。


やっぱり、どう考えてもこの状況はあたしたちにとって不利だった。


「できなければ、この子の目を潰す」


カヤ先輩はそう言い、笑顔で瞳の右目にアイスピックを寄せたのだった。