今夜、キミを独り占め。




理由次第では呼び出されて怒られてしまうけれど、正当な理由であればお咎めなしだ。

今回は保健室で休んでいたため、先生が作成してくれるとのこと。


つまり怒られることはないけれど。


「私、そんなに寝てたんだ…」

昼休みだけでなく、5限目も丸々寝ていたことに驚きを隠せない。


「それだけしんどかったのに無理してたんだね。
今日はもうゆっくりするんだよ」

「なんで光原がそれを言うんだ。早く教室に戻れ、さもないと欠席理由にサボりって書くぞいいのか。

特別に体調不良って書いてやろうとしてんだ」


「それは戻るしかないじゃないですか。
じゃあ笹野さん、たまには人に甘えるんだよ」

「……?」


金城先生が何度も教室に戻るよう言い、ようやく光原先輩は戻る気になったようで。

ベッドから降りて上靴を履き、最後に笑いかけて保健室を後にした。


『無理してたんだね』
『たまには人に甘えるんだよ』

けれど光原先輩の言葉にどこか引っかかった私は、体温計を手に持ったまま考える動作に入ってしまった。