今夜、キミを独り占め。




「えー、嫌ですよ」

「嫌ですよじゃねぇよ。こっちが迷惑してんだ。
この子は体調悪くても、お前はサボりだろ」

「まだサボったのは2回しかないです」

「うるせぇ、それでも保健室にはほぼ毎日来やがって」


言葉を失うような会話がふたりの間で繰り広げられている。

まさか光原先輩が保健室に通うサボリ魔だとは思わなかった。


「ほら、笹野さんが困ってます。
気にしなくていいからね」

「とりあえず君はこれで体温測って。んで光原は教室戻る!今からなら6限目出席なるだろ」

「……え」


6限目?

金城先生に渡された体温計を箱から取り出そうとしたその時、先生の言葉に固まった私。


「え、金城先生…今何限目って」

「6限目始まったところだけど安心して大丈夫だから。授業欠席の紙作成して、あとで5、6限目の先生に渡しといてやるから」

「先生俺もよろしくお願いしますよ」
「お前は5限目しか作成しねぇからな!戻れ!」


ここの学校は授業を欠席した際、その理由の届け出が必要になる。


指定の紙に理由を書いて、授業担当の先生に渡さなければならない。