今夜、キミを独り占め。




驚いたのは相手が光原先輩だったというより、どうして私と同じベッドにいるのかということである。


「どうしてか聞きたい?」


目を見張って固まる私から離れようとしない先輩。

まだ頭に重みを感じ、きっと手が置かれたままなのだと思った。


「…ふっ、かわいい」

明らかに戸惑っているというのに、先輩は目を細めて笑うだけでなく『かわいい』とまで言ってきて。


バカにされた気分になる。


「でもね、君が突然カーテンを開けて入ってきたんだよ。俺、ここのベッドで寝ようとしてたのに」

「…… へ」


光原先輩の言葉を聞いて、声にならない声が出る。
なんとも間抜けな声だ。


「やっぱりわざとじゃないんだね。
本当に気づいてなかったんだ」

「な、何をですか…」

必死で寝る前の状況を思い出そうとしたけれど、曖昧でうまく思い出すことができない。