今夜、キミを独り占め。




面倒だと思われたらどうしようかと、夢であることを忘れ不安に襲われる。

けれどお父さんは優しく笑うだけで、何も答えてはくれなくて───


「……ん」

気づけば何かに引き寄せられるようにして、ゆっくりと目を開けていた。



すぐには目が覚めたと理解できなくて、ぼーっとする私はふと頭に重みを感じた。

なんだろう、この感じ。
すごく温かいし気持ちいい。


まるで動物にでもなったようで、誰かに頭を撫でられているようにも思える。


それにすぐ近くで人の気配も感じた。
ここもまだ夢だろうか。


きっと夢だろうと勝手に判断した私は、近くで感じた気配に身を寄せる。

するとふわっと柔軟剤のいい香りがした。