今夜、キミを独り占め。







『華蓮、おいで』


ここは夢だとすぐにわかった。
自分が今よりずっと幼い姿になっていたからだ。

小学校低学年の頃だろうか。


まだこの時はお父さんも一緒に暮らしており、私も素直に甘えることができていた。



お父さんはいつも私を甘やかしてくれ、結構な頻度で呼ばれては駆け寄ってお父さんにピタリとくっつき、テレビを見たり話していたり、こそばされて暴れていたこともあった。


寝る前はいつも頭を撫でられ、家族3人大きなベッドで寝ていたけれど。

思春期を心配して気を遣ってくれたのだろう、小学校四年生になるとひとり部屋にベッドが設置された。



これからはそこで寝ろということで、多分その辺りから寂しい感情を抱くようになったのである。