けれどこの時の私は思考が鈍っており、うまく状況を把握できていなかったため。
保健室のベッド3台すべてにカーテンが閉まっていることに、何ひとつ違和感を抱かなかった。
むしろこれが普段の保健室の状態なのだろうと本能が察知し、一番手前にあるベッドのカーテンを迷わず開ける。
そして上履きを脱ぎ、なんとかベッドの端に横になったけれどそこで力尽きてしまい、布団を被らずそのまま目を閉じてしまった。
「……え?」
だんだんと意識が遠のいていく中、男の人の声が聞こえた気がするけれど確認する気力はなく。
私の意識はそこで途切れてしまった。



