今夜、キミを独り占め。




「こんな、遠かったっけ…」

けれど思った以上に悪化していたようで、ふらふらになりながらも保健室を目指して歩く。


保健室は本館にあるため、結構歩かなければならない。


急いで食堂へと向かう一年の男子たちに追い抜かれながらも、私は確実に保健室へと足を進めて行った。


「……失礼、します」

なんとか保健室に着くと、迷わず中に入った私。
けれど本当についていない。


保健室を見渡したが、先生の姿が見当たらなかったのである。


「すみません」

一度大きめの声を出したけれど、返事はなく。
これは本当にいないのだ。


最悪だと思いつつ、私はドアから一番近いベッドへ横になろうと決めた。

これ以上先生を待つ余裕はないと思ったからだ。