今夜、キミを独り占め。




けれど真由は見た目と違い人見知りらしく、私にしか懐いていないとクラスの子に言われた。


懐かれるようになったきっかけは恐らく入学式の次の日。

駅から少し歩いたところで、明らかに年上の先輩に絡まれていた真由。


同じクラスの子だと思い、友達のフリをして真由を連れ出して先輩から助けたのである。

その後ふたりで学校へ向かいながら話していると、心を許してくれたのか真由はニコニコ笑っていて。


その日からずっと私にだけ笑顔を見せて懐かれていた。


とはいえもう半年が経っている。

そろそろクラスに慣れてきたのだろう、真由は他の子とも普通に話せるようにはなっていた。


「華蓮ちゃん、今日も文化祭準備で残る?」
「残るつもりだよ」

「じゃあ私も残る!」


私が残ると答えれば、嬉しそうにぱっと明るくなるのだからわかりやすい。