『…ある』



「明後日、迎えに来てくれるの待ってるから」





私は詩優にそう言ってお母さんのアパートまで全力で走る。
これ以上詩優の声を聞いていたら会いたいと思う気持ちでいっぱいになりそうだったから……





部屋にはすぐについて、





「……もう着いたよ」





と詩優に言う。





『…良かった。こんな時間に電話してごめんな。早く寝ろよ?』



「ううん!おやすみ!」






『おやすみ』






それから電話は切れて、しばらくドキドキが止まらなかった。



































あと1日。詩優と離れ離れだけど、きっとすぐに会える。


















だけど、その離れている1日が……
まさかあんな嵐の夜になるなんて思いもしなかった。