その前に…
京子を助けに行かなくちゃ。





詩優の頭を撫でて、耳をもふもふ触って、最後にぎゅっと抱きしめる。





「…行ってくるね……!!」





詩優と離れるのは寂しいし、本当はもっと触っていたかった……けど、今は京子の方が大切だ。





ここのお化け屋敷から出たあとかな……竜二さんは1人でも大丈夫だと思うけど……あの公開告白した男はしつこいから何か大変なことになってるかもしれない…




とりあえず周辺を探そうと思い、走りさろうとしたが詩優に手首を掴まれて阻止される。





「さっそく番犬置いてこうとすんな」


「…!!」





「俺も連れてってくれないの?」




詩優は少し寂しそうな表情をするから、





「来て!!」





ついつい詩優にそう言ってしまった。
でも、詩優もいると心強い。





詩優に京子のことを説明して、一緒に探し回る。