「小動物さんも飼い主ならよそ見すんなよ?俺が拗ねるから」
「…小動物じゃないもん」
「少しでもよそ見したら噛みつく」
「噛…!?」
噛みつかれたら絶対痛いじゃないか……
「噛みつかれたくなかったら、俺だけ見てろ」
ずいっと顔を近づけてきたと思ったらちゅっと頬にキスをひとつ。
一瞬だけ、柔らかい唇が頬に当たったんだ。
!!!!!!
一気に顔が熱くなっていく。
胸がドキドキドキドキ鳴り出して、この距離じゃ詩優に聞こえてしまうんじゃないかと思うくらい…
「顔赤い」
頭を撫でてくれていた手は頬へと移動して、ゆっくり撫でてくれてる。
詩優に触れられたところが熱をおびて、どんどん熱くなっていく……
「わっ、私が詩優もふもふする!!!」
これ以上触れられたらこの後のクラスの手伝いでも顔が赤いままになってしまう。それはなんとしても阻止しないといけない。



