世界No.1の総長と一輪の花 II







「…見たい…から…見せて……」


「こわーい格好してるけどいいの?」




「…………見たい」


「ここから出たらな」




詩優は私を抱きしめていた手を解くと、ぎゅっと手を握る。




「目、瞑ってろ」




言われたとおりに目を瞑って、詩優に手を引かれてただ足を動かす。












後方から、「きゃーーーー!!!!!」という絶叫が聞こえてくる。その叫び声のせいで思いっきり心臓が跳ねた…





でも、それを安心させるかのように繋いだ手は恋人繋ぎへと変わってぎゅうっと強く握ってくれる。