ちらりと出口の扉に目を向ければ、そこにいたのは……





細長い棒…釣竿?を持った竜二さんがいた。





「りゅーーーじぃーーーーーー!!!!!」


「竜二さんっ!!!!!!!」





私と明日葉は竜二さんの方へとダッシュ。





「あたしのせいで京子が…京子がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


「竜二さんっ!!!京子がっ!!京子がっ!!!」





ぎゅっと竜二さんの右腕を掴んで助けを求める。
明日葉は竜二さんの左腕にしがみついて、大泣き。






「京子がどうした!?」





竜二さんは驚いて、私と明日葉の顔を交互に見る。






「京子が、京子がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


「京子が……!!」






「2人とも落ち着け。深呼吸。はい、吸って、吐いて」





竜二さんに合わせて深呼吸。
それを2、3回繰り返したところで京子が公開告白をしたら男に連れていかれたことを竜二さんに話した。