「……心配、かけて……ごめんね」 ゆっくり声を出した。 酸素マスクをしているが、声を出すのは少しだけ苦しくて、あまり大きな声は出せそうにない。 「…すごく心配したんだから……夜瀬くんにちゃんと謝るのよ」 ぽんぽん、と優しく私の頭を撫でてから私から体を離すお母さん。 すぐに隠れるように後ろを向いてしまったが、お母さんの涙が見えた…気がする。 「…お医者さんに花莉が目覚めたこと知らせてくるわね」 そう言い残して病室を出て行ってしまったお母さん。 だから、今は私と詩優の2人だけ。