「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」




と後ろから明日葉の絶叫が聞こえてきて、びゅん!!!と何か…というか誰かが横を勢いよく通り過ぎる。




「待って…!!明日葉…っ!!!!!!」




花莉の声もさらに後ろから聞こえてくる。




…今さっき横を通り過ぎたのは明日葉だったみたいだ。
2人とも怖いの苦手なのにお化け屋敷にまで来ちゃったのね…




花莉は置いてかれてしまったみたいだけど…まぁ、ここのお化け屋敷は詩優たちのクラスのところだからもし何か動けなくなったら助けてくれるだろう。




…ごめんね、花莉。




私はそう心の中で花莉に謝りながら隣にいる男と足を進めた。














隣にいる男は至って冷静。
こういうところは怖くないみたいだ。





もちろん私も怖いとは思わないけど。





…どうやって逃げようか。





ずっと繋いだ(繋がれた)ままの手だって離してもらえないし…