「おっ、お久しぶりですっ!!そして、初めましてっ!!妃芽乃花莉と申しますっ!!本日はお忙しいなかお時間をいただきましてありがとうございますっ!!」
ぺこりと頭を下げると
「妃芽乃くんの噂はいろいろと聞いているよ」
そんな言葉が返ってきたからびっくりした。
そういえば、さっき利一さんも同じことを言っていたような……。その噂は……どんな噂なのだろうか。
絶対良くないことだよね!?
さらに心配になってくる。
緊張で手汗まで出てくるし……。
「肝心の詩優はどこにいる」
少し低い声が聞こえてきて、またドキッと心臓が跳ねた。
「す、すみません……葉月さんが詩優さんに大切なお話があると言っていたので…。行かせてしまいました……」
詩優を行かせたのは私だから…
詩優は悪くない。
「ならいい。あの馬鹿もすぐに戻ってくるだろう。
それより、妃芽乃くん。座りなさい」
怒られるかも…
と内心びくびくしていた。けれど、上から降ってきた声は少し優しくて……なんだか驚いた。



