「詩優くん、いい彼女を見つけたね」
「はい、ほんとにいい子すぎて。少しは悪い子になってもいいかもって思うくらいです」
詩優は笑いながら私の頭をゆっくり撫でる。
人前なのに…。
「2人とも、竜二に彼女がいなかったらいい人紹介してあげてほしいな」
なんてね、と利一さんは冗談っぽく言う。
そういえば竜二さんの恋愛のことは全然知らないな、と思った。
今まで聞いたこともない。どうなんだろうか…好きな人や彼女とか…いたりするのかな。竜二さんモテるもんなぁ。
「竜二は自分の気持ちにも周りにも鈍いんで、気づいてるかはわからないですけど……。大切に思ってる子ならいますよ。俺の予想では卒業するまでには告白するんじゃないかと」
そう返したのは詩優。
私は目を大きく開いて彼を見つめた。
竜二さんが大切に思ってる子!?
そ、それは…誰だろうか。
私が知ってる人?
それとも知らない人?
気になる……。



