あっ、と思った時にはもう遅かった。
詩優は笑いながらぽんぽん頭を撫でてくる。
「で、そのあとは?」
絶対おもしろがって聞いてきている彼。笑いを堪えようとしているのか、無理して真顔になろうとするけど…それから耐えきれなくなったのかまた笑い出す。
間違えたのは私だけどさ、そこまで笑わなくてもいいんじゃない?
そう思うけど…
やっぱり詩優の笑顔は大好き。太陽みたいに明るくて眩しいから、元気が出るんだ。
でもやっぱりずっと笑われるのは嫌だから。
わざと頬を膨らませて怒ったように見せた。詩優は私の頬をつんつんして。ぷしゅー、っと頬を膨らませた空気が抜けた。
「可愛い」
それから優しく微笑んでくるから、ドキッと胸が高鳴る。
詩優はやっぱりずるい人だ。簡単に私をドキドキさせるんだから。
なんて思っているうちに、すごく綺麗で大きな建物の前に到着。外装からして、高級感溢れていて…どこか“HEARTS HOTEL”と似ているなぁ、なんて思った。



