世界No.1の総長と一輪の花 II





不意に詩優の顔が近づいてきて、私は反射的に少し距離をおく。



「…な、に……?」


「ん?キスしようと思っただけ」





「なっ…!?」




なんで今?、と聞こうと思ったのに緊張のせいで上手く言葉にできなかった。




詩優を止めようとしても止まらなくて、ちゅっと柔らかい感触が頬へ。




結局頬にキスをされてしまった。




「…っ……」




顔が熱くなっていくのがわかる。
恥ずかしくて下を向いていたら顎を持ち上げられて、無理矢理前を向かされる。




詩優と目が合うと、目の前の彼はにっと笑って。




「いつもの花莉でいいから」




頭を撫でてくれた。
その手があまりにも優しいから、なんだか少しだけ緊張が和らいだ気がする。