世界No.1の総長と一輪の花 II





「ん?」



詩優は口角を上げて笑う。
それ以外は何も答えてくれない。



パジャマの中に入った手が体のギリギリのラインに触れた時──













ピピピピッ、ピピピピッ…




静かな部屋に響いた音。あまりにも突然の音だったから驚いて、心臓が思いっきり跳ねた。
この音は、私のいつもの目覚ましの音。





詩優は「時間切れか」と小さく呟いて、ゆっくり私から体を離す。




え?え?




「……おわり…なの?」




仰向けの状態のまま詩優を見つめた。
けど、すぐに目を逸らされて




「……終わり」




小さな返事が確かに耳に届いた。




その返事を聞いて少し残念に思っている自分がいた。
朝からするのは……とかさっきまでは思っていたくせに。
なんだか恥ずかしくて、すぐに起き上がるとあることに気づいた。




ここの部屋が私の部屋じゃなくて、詩優の部屋だってこと。




そういえば詩優は

“俺の部屋まで連れてきた”

って言ってたっけ。