「ん?」
詩優は口角を上げて笑う。
それ以外は何も答えてくれない。
パジャマの中に入った手が体のギリギリのラインに触れた時──
ピピピピッ、ピピピピッ…
静かな部屋に響いた音。あまりにも突然の音だったから驚いて、心臓が思いっきり跳ねた。
この音は、私のいつもの目覚ましの音。
詩優は「時間切れか」と小さく呟いて、ゆっくり私から体を離す。
え?え?
「……おわり…なの?」
仰向けの状態のまま詩優を見つめた。
けど、すぐに目を逸らされて
「……終わり」
小さな返事が確かに耳に届いた。
その返事を聞いて少し残念に思っている自分がいた。
朝からするのは……とかさっきまでは思っていたくせに。
なんだか恥ずかしくて、すぐに起き上がるとあることに気づいた。
ここの部屋が私の部屋じゃなくて、詩優の部屋だってこと。
そういえば詩優は
“俺の部屋まで連れてきた”
って言ってたっけ。



