そんな恥ずかしい姿で寝てたの…!?
想像するだけでも恥ずかしすぎて、顔から火が出そうだ。
「ご、ごめんなさい……!!見苦しいものみせて…」
途端に申し訳なくなる。
お腹を出して寝るよりも、まだ髪がぼさぼさの方が良かったのに…。
最悪だ…。
なんて自分の中で反省していたら、笑いをこらえるような声が聞こえてきた。
顔を上げようとしたら、
「嘘だから」
声が上からふってきて、ついにはふはっ、吹き出して笑う詩優。
う、嘘!?
「詩優のバカ!!!もう着替えるからあっち行って!!」
詩優の背中に回していた手を解いて、胸を押す。
「ごめんって。謝るから俺から離れんな」
ぎゅうっとさっきよりも力を込めて抱きしめられる。
私を逃がす気がないような強い力。
「…ばかっ」
そう小さく呟いて私はそれ以上抵抗しなかった。抵抗しなかったのは、抱きしめられていることが嬉しい、というのもある。
なんて単純な女、と自分でも思うくらい。



