「絶対追い出されないもんねーだっ」


「…意地でも追い出す」





「もう知らない。奏太くんのチビっ!!」




私と奏太くんが騒いでいると、誠くんが慌てて壮くんの肩を揺すっていた。
壮くんは眠そうに欠伸をひとつ。












私と奏太くんの言い合いはすぐに終わり……
そのあとは黙々と勉強。
私はみんなの質問がない時は自分の勉強を進める。





奏太くん、壮くんの2人は成績がとにかくやばいらしい。でも、2人とも飲み込みが早くて1回教えればすぐに問題を解いている。

元はやればできる子、なんだ。





一方で誠くんはすごく頭がいい。
聞けば、今までちゃんと授業を休まずに受けてきたんだとか。ノートもしっかりとってあって、真面目なタイプ。





わからないところもほとんどないし、奏太くんや壮くんにも教えてあげてる。

すごくいい子。