その指輪を、詩優は私の薬指へ……。
すっ…とキラキラと光る指輪が私の右手の薬指にはまる。
「…ぴったりか。よかった……」
詩優はほっと安堵の息をつく。
「……ちなみにそれ、おそろいだったりする」
詩優は自分のシャツの下に隠れたものを出して、私に見せた。
その指輪はネックレスになっていて、彼の首元でキラキラと輝いている。
詩優のは…シルバーのリング。
…おそろいってことは……
これはいわゆる
「…ペアリング?」
ぽつり、と呟いた声は確かに詩優の耳に届いたようで、
「あぁ」
優しい声で答えてくれる。
それから詩優は私の左手をとって
指にキスをひとつ。
その姿がとても色っぽくて……
ドキドキドキドキ心臓が暴れ出す。
「左手の薬指は予約しとく」
私の手をきゅっと握って真っ直ぐに見つめてくる。
なんだか吸い込まれてしまいそうな瞳だ。
「うん…っ!!」
そう返事をした時には涙が溢れてしまった。



